AIエージェント導入・運用
AIエージェントのハーネス設計:安全に動かす外側の仕組み
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AIエージェントの品質は、モデル単体だけでは決まりません。読める情報、使えるツール、実行できる操作、承認点、ログ、停止方法を含む「外側の仕組み」が必要です。この記事では、その組み合わせをハーネス設計と呼びます。
最初に対象業務を限定する
「問い合わせ対応」では広すぎます。「受信内容を四分類し、返信案を下書きする。送信はしない」まで具体化します。NIST AI RMF Coreでも、対象範囲と利用文脈、人の監督を定義・文書化する考え方が示されています。
権限は必要最小限にする
公開資料だけを読む、下書きフォルダだけへ書く、外部送信はできない、という順に制限します。個人情報、契約情報、決済情報、認証情報は、必要性と管理方法を確認できるまで対象外にします。
入力とツールを疑う
AIが読む文書には、誤情報や操作を誘導する指示が混ざる可能性があります。OWASPはエージェント固有の脅威として、行動の乗っ取り、ツールの誤用、権限悪用などを整理しています。外部入力を命令として無条件に扱わない設計が必要です。
承認・ログ・停止をセットにする
何を依頼し、何を読み、どのツールを使い、何を出力し、人がどう判断したかを残します。送信前や公開前には承認を置き、異常時には処理を止めて担当者へ通知します。
導入前チェック
対象業務は一文で言えるか。読める情報は列挙されているか。書き込み先は限定されているか。外部送信前に止まるか。ログから作業を追えるか。無効化する担当者と方法が決まっているか。この六点から始められます。
出典(2026年7月28日確認):NIST AI RMF Core、OWASP「Agentic AI – Threats and Mitigations」
出典・参考資料
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著者: 松井 勇樹